ようやく朝夕、涼しさを感じられる季節となりました。
しかし、日中はまだまだ、きびしい暑さが続いています。
暑い今年の夏は、涼を求める多くの人々で海やプールが、にぎわったことでしょう。
ある中学校の体育の水泳の授業での話です。
一人の男子学生は、とても水泳が苦手で上手く泳ぐ事ができません。プールに入って夢中で手足をバシャバシャと、溺れそうになっていました。すると先生が見かねて言いました。
「そんなにバシャバシャ慌てるな。手足をバタバタさせずに、何にもしないで体から力を抜いてみろ。人間、水には浮くようにできているんだ」
体から力を抜けば人間は自然と体が浮くようにできている。そのアドバイスを信じた彼は、体が浮いて泳げるようになったのです。
聖書に「明日のことまで思い悩むな」と書かれています。私達は時として、明日の事、未来の事まで思い悩む事があります。明日はどうなるか、誰にも確かな事は分かりません。だから皆、明日に不安をいだいて思い悩みます。
そ んな時こそ一旦、思い悩む事をやめて、明日をご存知である神に信頼し、委ねてみなさいと聖書は語ります。体から力を抜けば人間は自然と体が浮くようにでき ている。思い悩む事をやめて神様を心から信頼して委ねてみれば、私達は安心できるように、助かるように、生き抜けるように、自然とできていると云うので す。
自分の力だけに頼ってバタバタと慌てている時は、本当の解決を見出せない。神様に信頼し、その日を精一杯頑張った時、必要な事が与えられて、解決の道が開かれるのではないでしょうか。
一度、肩の力を抜いてリラックスして、みられてはいかがでしょうか。
“明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。”(マタイによる福音書6章34節)