牧師コラム

コラムNo16

5月12日は母の日です。母の日は1908年にアメリカの教会でアンナ・ジャービスという女性が亡き母親を偲び、教会に集まった人々に、母親が好き であった白いカーネーションを手渡しました。そして、友人たちに「母の日」を国中で祝うことを提案し、その出来事からアメリカでは旧約聖書の十戒の「あな たの父母を敬え」という箇所に基づき、5月の第2日曜日を「母の日」として記念し祝うようになりました。


また、次のような母に捧げた詩があります。「一億の人に一億の母あれど、我が母にまさる母なし」このように多くの人にとって、母親は大切な 唯一絶対の存在であるという事が言えるでしょう。これは母親の子に注がれた愛が、見返りを求めない無条件の愛だからではないでしょうか。しかし、全ての母 親の愛が無条件の絶対の愛とは限らないようです。


聖書には無条件の絶対の愛が示されています。それは、私たちの良いところも悪いところも全てご存じな上で、それでも、私たちの全てを受け入 れて愛して下さる、神の愛があると書かれています。そして私たちを愛するがゆえに、イエス様は私たちの罪を代わりに負って、十字架にかかり罪を贖って下さ いました。ここに神様の私たちへの愛がはっきりと示されたのです。
迷子の赤ん坊は、どんなオモチャを与えられても泣き止みません。しかし母の胸に 抱かれた時、はじめて安心して泣き止むことが出来るのです。私たちも人生に失望し思い悩む時、神様は大きく両手を広げて、あなたを待っておられます。私た ちも神様のもとに帰る時に、心に平安を得る事が出来るのです。そして、もし母親が私たちを忘れるような事があっても、神様は私たちを忘れることは決してな いのです。


“女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の生んだ子を憐れまないであろうか。たとえ、女たちが忘れようとも、わたしがあなたを忘れることは決してない” (イザヤ書の49章15節)

2013/05/05