牧師コラム

コラムNo4

今年は平和の祭典といわれるオリンピックが、ロンドンで開催されています。

 

この日のために努力を積み重ねてきた選手が、世界の国々から一同に会し、互いに実力を発揮しメダルという栄冠を目指します。

 

応援する私たちも選手の懸命な姿に、国を越えて感動を受けます。

 

異なる国や民族の人々がお互いの実力を認め合い、その努力を讃え合う。このように互いを認め合うような世界平和を私たちは願います。

 

しかし現実には、国と国、民族と民族の間ばかりでなく、国の中に、職場の中に、学校の中に、家庭の中に、そして自分の心の中に、本当の平和があるのでしょうか。

 

内戦や天災、貧困やいじめ、自殺の問題など、私たちの周りには不安を引き起こす出来事がたくさんあります。この不安から私たちを解放し、私たちの心に本当の平安を与えてくれるものがあるのでしょうか。

 

聖書の中に、私たちは神様に創られたと書かれています。

 

神様に創られたのであるなら、私たちの心が神様に立ち帰る時にこそ、心の中に本当の平安が与えられるのではないでしょうか。例えば、真っ暗闇の迷い 道、不安な思いの中、帰るべき我が家の光を見出してホッと安堵する時のように、また赤ちゃんが、温かな母親の胸にいだかれた時に、本当の安心を得る事が出 来るように、私たちが神様に立ち帰る時に、本当の心の平安が与えられるのです。

 

自分自身の心に平安を手にした時、私たちは家庭や職場、地域の中で、お互いを認め合い、平和を実現する人として、神様は導いて下さるのです。

 

“平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。”

(マタイによる福音書5章9節)
2012/08/01