春の陽射しがようやく感じられ、梅の香りがただよう季節となりました。
教会では受難節(レント)の期間を迎えています。
受難節は復活祭 (イースター)までの日曜日を除く40日の期間です。
救い主のイエス・キリストがエルサレムに入城されてから、十字架に架けられて死なれるまでの受難の出来事を、思い起こして過ごす期間です。
イエス様がエルサレムに入城された時、人々はイエス様を王として歓迎しシュロの枝を道に敷いてお迎えしました。しかし、イエス様を喜んで迎えたはずの人々が、後にイエス様をねたむ律法学者達に扇動されて、「イエスを十字架につけろ」と非難する者に変わってしまいます。
そのような、愚かな弱い心を持った人々を、イエス様はなおも愛してくださり、十字架の上で「父よ、彼らをお赦しください」と祈られました。
このイエス様の十字架の上の御苦しみは、私達に向けられた一方通行の愛でした。しかし、この十字架の上に、私達に対するイエス様の大いなる愛がはっきりと示されたのです。
私達も受難節に自分自身を見つめ直し、イエス様の十字架の御業に思いを向け、その意味を知って信じる時に、私達は神様に罪が赦されて、イエス様の愛の中で癒され、豊かな人生を過ごすことができるのです。
“そして、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。
わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。
そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。“
(ペトロの手紙Ⅰ 2章24節)