今年も残すところ1ヶ月を切り、気忙しい師走を迎えましたが、街はクリスマスの華やかな飾りつけやイルミネーションが美しく、12月は心踊る月でもあります。
教会では12月にアドベントが始まり、イエス・キリストの誕生を準備する特別な期間に入りました。
世界中の教会が救い主イエスの誕生を祝う、クリスマスを待ち望んでいます。
このような救い主の到来は昔から待ち望まれていて、紀元前の昔には多くの預言が行われました。
その昔の預言の中にインマヌエル預言があります。今から2千年前、ユダヤ人ヨセフの夢の中で、その救い主誕生の預言が成就するという出来事が、聖書に書かれています。
ヨセフは驚くべき預言を夢の中で見ますが、それを信じ受け入れ、いいなづけのマリアを守り、また生まれてくる幼子のために準備をしたのです。
当時、ローマ帝国や律法の支配下にあったユダヤの人々は、多くの不安や悩みを抱えていました。しかしどんな危機的な状況にあってもヨセフは、インマヌエル預言の「神は我々と共におられる」という言葉に希望を持って、マリアを守り幼子の誕生を待ち望んだのです。
私達もイエス・キリストを信じ受け入れる時、たとえ今は不安や悩み、孤独の中にあったとしても、あの2千年前の聖夜、ヨセフとマリアが世界で最初のクリスマスを祝うことができたように、神は私達と共におられ、心に喜びと平安そして希望が与えられるのです。
“「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」
その名は、「神は我々と共におられる」という意味である。”(マタイによる福音書1章23節)